シルビア・ナカッチとは

 彼女はカリフォルニア統合学研究所(CIIS) の講師も務めています。同研究所で彼女は、主だった学術機関が提供しているヒーリングアーツ(芸術療法)の分野において、最初の、音と声と音楽に関する認定書授与のプログラムを紹介しました。彼女は、ヨーロッパ、南米にある高名な大学何校かで、そしてアメリカでは、ニューヨーク大学、アリゾナ州立大学、その他の大学何校かでも講義しました。

スピリチュアルヒーラーであるJohn of God’sのスピリチュアルなヒーリングとブラジルのアフロブラジリアンコミュニティーをサポートするための音楽を利用したければ、様々なメディアでの紹介記事から調べることができます。

 

 世界中を旅してきたシルビアは、インドやチベット、南米、アフリカ、世界各国の様々な神様の歌や、マントラを紹介してくれます。一緒にうたわせてくれます。シルビアの歌声とともに、世界を旅する気分です。

また、伝統的なインド音楽の発声法を用いることで、本来のその人自身の声を繋がることができます。

さらには、音楽によるコミュニティー作りの仕組み、音で人と人がつながっていく体験を味わうことができます。

「ヨガ・オブ・ボイス」はシルビアが25年もの間、専門的に研究し築いてきた専門的な分野です。「ヴォックス・ムンディ・スクール」のプログラムとしても世界で広く学ばれています。

 

「ヨガ・オブ・ボイス」のファシリテーターとしてご自身のコミュニティーを作っていったり、ヨガの先生をしていらっしゃる方は、今のスキルに加え、より活動の幅を広げていただけます。

 

ワークショップでは、そのエッセンスを体験できます。

さらに、この「ヨガ・オブ・ボイス」テーチャーの認定にご興味があれば、ぜひリトリートのプログラムにもご参加ください。

 

 

 

 

何度も数々の賞を受賞した作曲家、サウンドデザイナー、精神療法士である彼女は、サウンドヒーリングや音楽を意識とつなげるという分野においても専門家として世界的に認められています。彼女の仕事は、かすかな旋律で歌うことや医療分野において、気持ちの癒しのサポートとして、声を使う研究につながりました。彼女の癒しをもたらすような声の出し方は、音楽療法の分野で道しるべとなり、多くのホスピスや心身の健康と医学をつなげてケアをする施設で使われています。

 

『彼女があなたの耳元で言葉もなく、かすれた声で歌うと、それはまるでお祈りをささやいているように聞こえる』ジョン・ディリベルト(Echoes Radio)

 

彼女が受けたクラシック音楽のトレーニングと文化を越えた感性は、彼女の声や奏法へのアプローチには、いつも知性とシンプルさが必ず備わるようにしています。彼女自身が音楽にもたらしている特別な強みは、彼女がもつ北インドのラーガの表現の熟練さに加え、南米アマゾンの人たちと一緒に活動した経験からもたらされています。彼女は、彼らから、沈黙や神聖性、魔術性について、また、詩と音楽がわけることができない一つの芸術の形として合わさる力について新たな洞察力を得ました。多数の部族が作り上げた神話や音調のある詩について、3年間の調査研究後、彼女は、Amazonia Insight という室内オペラの創作を始めました。(1991年) それは、全世界で演奏され、彼女の作曲家としてのキャリアにおける一つの目玉作品になっています。

 

ナカッチのアルバムは、SiriusXM Satellite Radio, Pandora, cable TV’s Music Choice, PRI’s Echoes, and Heart of Spaceを含み、世界中でネットワークを介して再生されました。彼女のメディスンメロディやグラミー賞候補となったIn Love and Longing は、ニューエイジのジャンルで過去3年間、アマゾン社のベストセラーとなっています。

彼女は、Paul McCandless、 Pauline Oliveros、 David Darling、 John Beaulieu、Miguel Frasconi、 the Glass Orchestra, Todd Boston、 Jeff Oster、 Michael Knappなど、多くの偉大なミュージシャンと協働を楽しみ、成果を出してきました。彼女の作品は、世界中で、ニューミュージックアンサンブルにより演奏されています。また、彼女は、映像音楽や新たなツアーの目的地など、多岐にわたり、多数のクリエイティブな制作活動に没頭し続けています。

 

彼女は、Music and the Human Process, Music in Human Adaptation, The Transpersonal Consciousness, and Music Therapy at the End of Lifeなど、様々な書籍の著者でもあります。多くの学術書に加えて、彼女の直近の著書Free Your Voice (2012年)は、Sounds True 出版社から出されています。2016年には日本語版「声を自由に!!」も出版されました。

 

シルビアが影響やインスピレーションを受けた人たち: 

Gustav Mahler, Brain Eno, Oliver Messiaen といった、彼女が影響を受けた人たちは、表現、スペース、色に対する鋭い耳と平行して明確に、彼女の作曲に描写されています。まさに、彼女のインスピレーションの領域は、南米の作曲家であるAstor Piazzola と Egberto Gismontiらによる力強い音楽から、Arvo Part や Meredith Monkのようなスピリチュアルな旋律、そして、Caetano Velosoによる詩がもたらす官能的な親密さへと広がります。すべては、彼女がもつシャーマニズムと宇宙の神秘を進化させることへの興味と共存しています。

 

作品群:

Liminal (2015)  Todd Boston製作

In Love and Longing  (2014)  David Darling <グラミー賞候補作>

Medicine Melodies, Songs that the Healer Hears(2012)  Christopher Eickmann製作

Aye, Spirit Voices(2008)

Music Healing Compilation (2005)

Invocation(2003) Best Healing Music album of the Year by, Musica GlobalMagazine, Spain (2003).

Yoga of the Voice (2002)

Music Meditations,Unwind (2002)

Music Massage, Inside (2001)

Ah, The Healing Voice(1999) Best Healing Music Album of the Year, Ah, The Healing Voice, CD-album, New Age Magazine, USA (2000)

Invisible Poem (1994)

Relaxation with Emotions(1993)

Seeker (1992).

彼女の作品と著書は、Sounds True から出版されています。

 

彼女はサンフランシスコのベイエリアに居を構え、当地で、修士号取得のためのクラスを適用したり、冒険を目的としたトライアルコンサートも実施できる優雅で開放的な環境が整ったThe Voice Loftを設立し、音の専門家やミュージシャンたちに対して、クリエイティブなコミュニティーとして提供しています。

 

 

 

彼女は、世界各地にあるVox Mundi School of the Voice (声のためのヴォックス・ムンディスクール)の創設者としても有名です。

同校では、28年以上もの間、パフォーマンス、教育、精神の実習を通して、継続的なプログラムを提供し、アメリカ全土、ブラジル、アルゼンチン、日本、インドに焦点を当てて、特別な声のアーツ(芸術)の保護に務めています。Vox Mundi Project Study Abroad Program(ヴォックスムンディプロジェクト海外学習プログラム)への継続的なスポンサー協力により、独自の作品やワークを、基調講演や演奏を通して紹介したり、生徒や講師のトレーニングを行うために4大陸を常に旅し、多様な文化に触れています。

 

彼女は、声について学ぶ画期的な方法と認定書授与のコースのテキストでもある、The Yoga of the Voice (日本語版:声を自由に)の著者でもあります。同書は、声と体の動き、そして、心身の健康、瞑想とを統合させる方法を紹介しています。世界中の何千人もの受講生やミュージシャンが、このテキストを用いたコースを受講することで成果をあげています。

グラミー賞候補となったことがある音楽家シルビア・ナカッチは、30年以上もの間、アメリカの音楽と南アジアの伝統的な音楽とをつなぐユニークな架け橋として活動し続けています。

 

北インドの古典音楽と前衛的(アヴァンギャルド)な楽曲をもとに、彼女は、ごく少しの旋律、電子的な響きや軌道のリズムを生み出すようなものを用いながら、私たちの周りにある時間の感覚を超越し、音楽と宇宙の関係を探し求めるといった独自のスタイルを生み出しました。

 

彼女の音楽へのかかわり方は、

かたや既存のものからコンテンポラリーな新しい音楽にもつながり、

かたや古典的なインド音楽のラーガ、神聖なアフロブラジリアン(アフリカとブラジル)の聖歌にもつながります。

 

 

独自の言葉を紡ぎながら、発売された数多くのアルバムの一つひとつは、他に類を見ない「声の文化と幅広い音の大気」や世界中のリスナーたちのために完ぺきに調整された、重要な新しいレパートリーに向けられた彼女の情熱と学習のたまものです。

 

彼女の声は、ジャンルを超えて、聴く人たちに奉仕の心を抱かせるような効果を与えています。

 

彼女の声のワークは多岐にわたっています。Utne Reader という雑誌では、新ミレニアムの時代をゆるがすだろうと言われている40人のつわものアーティストの一人に選ばれています。彼女は、世界的にも有名なボーカルアーティスト(声の芸術家)であり、レコーディングプロデューサーでもあり、教育者でもあり、著者でもあります。

 

 彼女は、カリフォルニア州オークランドにあるミルズカレッジで、心理学、音楽心理療法、楽曲作曲の分野で修士号の学位を得ました。 その他多くの学歴に加えて、30年もの間、故アリ・アクバル・カーン博士に師事し、インドの古典音楽やラーガを勉強しました。彼女は、今もまだなおインドのヴァラナシ在住のリトウィック・サンヤル博士の弟子としてラーガの勉強を続けています。古典的芸術であるドゥルパッドやナーダヨガを学び続けることは、音と意識の微妙な統合関係について探求することにつながります。

世界各国を周り、世界中の音楽を吸収しているシルビア・ナカッチ。

通常、歌というものは、歌い手の力強いメッセージや情熱的な感情を込められており、聞き手に強い共感を与えるということが多いものなのですが、シルビアの歌声には奥行きある絶妙な倍音が含まれていて、緩んだ状態で発声される声の振動により、人の深部に響が行き渡る「共振」という体験を導きます。

楽曲の中にも立体的な「空間」を思わせる「間」がしっかりと存在するシルビアの歌声と、少ない音数の中にも繊細かつ絶妙なバランスが取られたバイオリンフレーズ。

聞き手は音楽に身を委ねるうちに自分自身を内観し、あるべき姿や心の解放が促がされていきます。

また、地球のさまざまな土地固有の伝統音楽を通じた宇宙観への飽くなき探究心から、

シルビアは、各地の伝統療法家や、インド、南アメリカのシャーマニズムのすばらしいリーダー達ともコラボレーションを続けてきました。

 

インド音楽の巨匠Ali Akbar Khanからも、29年間古典インド音楽とラガを学び続けていました。

 

 文化の違いを超えた、ミュージック・セラピーのトレーニングのスペシャリストとして、

古来より神聖な音楽として扱われてきた音と現代の音楽演奏との統合の先駆者として、

そして、音楽を通じてコミュニティ活性化する教育者として、

世界各地で、

セミナーや講義、リトリートやワークショップ、コンサートを通じて、

新しい時代のインスピレーションを与え続けています。

 

詳細はこちら(英語です)